Interview01

一般社団法人 カイタク 様

澤乃泉サイダー

Sawanoizumi Sider

田が広がり、自然豊かな宮城県登米市の日本酒「澤乃泉」。サイダーのフタを開けると、日本酒の豊かな香りが広がります。澤乃泉の酒粕を使った、ノンアルコールの日本酒サイダーを開発したのは、石巻市で販路開拓・商品開発を手掛ける「一般社団法人 カイタク」です。

東北の新しいおみやげを表彰する「新東北みやげコンテスト」では、特別賞を受賞。全国でも珍しい日本酒フレーバーのサイダー開発には、どんな物語があるのでしょうか。

お話を聞いた人
一般社団法人カイタク 代表理事 山野目 真悟 さん
トレボン食品株式会社 常務取締役 鶴戸祐也 さん

宮城の銘酒「澤乃泉」の香り豊かなサイダー

質問01
『澤乃泉サイダー』商品開発のきっかけは何ですか?

山野目さん:5年前に会社を設立し、当時は宮城の海産物をイベントで販売していました。自社商品の開発を考えていたところ、日本酒『澤乃泉』を製造している石越酒造さんと出会いました。「酒粕パウダーを使った商品を開発できないか」と相談されたのですが、すでに化粧品は開発されており、食品で何か作れないか考えていました。
そんな時、たまたま『マツコの知らない世界』のご当地サイダー特集で、ずんだサイダー と牛タンサイダーを見たんです。「これだ!」と調べたら地元仙台の会社だったので、すぐに問い合わせました。

より日本酒を感じられる味わいを追究

質問02
依頼を受けてから、開発までの課題はありましたか?

山野目さん:実は2つアイデアがあり、最初に『ほや』のサイダーを作りたいと言ったら、工場長さんに渋い顔をされました(笑)。そこで、宮城の海産物にも合う日本酒サイダーを作ることにしました。

鶴戸さん:海産物は生臭い匂いがするので、なかなか難しいんですよ。弊社ではすでに日本酒フレーバーのサイダーを開発し、ノウハウを持っていたので自信がありました。しかし、酒粕のパウダーを配合するのは、新たな取り組みでした。

山野目さん:課題が2つあり、1つ目は酒粕パウダーが底に沈んでしまう可能性があること、2つ目は既存の日本酒とどう差別化を図るかということでした。
ろ過装置の網目が細かいので、酒粕パウダーがうまく溶け、底に沈むことはありませんでした。工場長さんと何回も試飲を重ね、より日本酒を感じられる味わいを追究し、『澤乃泉サイダー 』が完成しました。

豊富な知識と経験を生かした、スムーズな商品開発

質問03
完成までどのくらいの時間がかかりましたか?

山野目さん:スムーズに進み、約3ヶ月で完成しました。トレボン工場長の鈴木さんが、豊富な知識と経験をお持ちなので、無茶振りしてもすぐに応えてくれるんですよ。

鶴戸さん:鈴木はこだわりが強く、職人肌なんです。5年間、80種類以上の商品を開発しているのですが、どれも評判が良いです。

飲みたくても飲めない人に楽しんでもらいたい

質問04
石越酒造さんのサイダーを飲んだ感想は?

山野目さん:日本酒の豊かな香りを感じ、とても喜んでいただきました。
石越酒造さんは、「飲みたくても飲めない人に楽しんでもらいたい」という想いがありました。妊婦さんやドライバーがノンアルコールで満足できる、日本酒フレーバーのサイダーができ、想いに応えられたと思います。

鶴戸さん:「本当に日本酒が入っていないのですか?」と、実際に問い合わせがありました(笑)。弊社の社員も、「製造中の工場に充満する香りで酔う感覚がする」と言うほど、完成度の高い商品です。

質問05
澤乃泉のロゴが印象的なパッケージですが、デザインのコンセプトは何ですか?

山野目さん:日本酒の一升瓶のようなデザインにしました。贈り物として喜ばれる高級感を意識しており、百貨店さんでも取り扱っていただいています。

受賞をきっかけに、メディアへの露出が増えた

質問06
『新東北みやげコンテスト』では特別賞を受賞されましたが、反響はありましたか?

山野目さん:とても大きな反響がありました。さまざまなメディアで取り上げていただき、取引先が増えました。会社のステップアップになり、より信頼感を持っていただけるようになりました。

鶴戸さん:出荷数がすごく伸びましたよね。商品開発に携わることができて、とても光栄です。

質問07
他にも、トレボンさんと商品開発をされたとのことですが、どんな取り組みなのでしょうか?

山野目さん:去年、『宮城ご当地キャラサイダー祭り」を企画しました。宮城のご当地キャラクターがデザインされたサイダー21種類から8本を選んでいただき、箱詰めをして全国へ発送するイベントだったのですが、とても好評でした。

これからも地域の発展のために

質問08
トレボンさんでの商品開発を検討されている方に、アドバイスをお願いします。

山野目さん:ロット数で悩む方が多いと思うのですが、今は配送業者で倉庫を貸してくれ、発送まで手配してくれるサービスがあるので、ぜひ活用してください。お中元で利用させていただいたのですが、とても便利でした。
あとは、イメージを伝えるだけで形にしてくれので、トレボンさんを信じて思い切ってチャレンジしてほしいです。

鶴戸さん:これからも地域の発展のために協力できたら嬉しいです。『ほやサイダー 』の再チャレンジ、待っています!(笑)。

澤乃泉サイダー

企業名:一般社団法人カイタク
ホームページ:https://i-kaitaku.jp/

販路・ひと・未来の開拓サポーター企業として、地元企業の商品を仕入れ日本全国で販売するほか、卸や商品のデザイン等を行っている。

購入できるところ:道の駅